一般内科・生活習慣病・健康診断・予防接種

咳、痰、喉の痛み、発熱、腹痛、下痢、吐き気、頭痛、めまい、花粉症などの急性症状から、高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、痛風(高尿酸血症)などの生活習慣病をはじめとする慢性疾患、骨粗鬆症、睡眠時無呼吸症候群、禁煙治療まで幅広く対応いたします。

急な体調不良や日常的に起こる症状の診察·検査などに応じます。何となく調子が悪い、健康上の不安などについてもお気軽にご相談ください。

hypertension 高血圧

高血圧は脳卒中、心疾患の最大の危険因子といえます。また、慢性腎臓病の原因となり、腎硬化症は、透析導入原因の2位(16.4%)です。そのため、高血圧による合併症の発症予防、進展抑制のために適切な血圧管理が必要となります。
管理、治療方法として、減塩を中心とした生活習慣の改善はそれ自体が軽度の降圧効果があり、降圧薬の作用増強、減量の一助となります。その他には、野菜・果物の積極的摂取、魚の積極的摂取、コレステロールや飽和脂肪酸の摂取の制限、運動、減量、節酒、禁煙などがあります。
それら生活習慣の是正にて目標の血圧レベルに到達困難な場合は、お薬での治療が必要となります。当院でも内服治療を行わせて頂きます。

参考:日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編:高血圧治療ガイドライン2014.ライフサイエンス出版,東京,2014.

dyslipidemia 脂質異常症

脂質異常症は血液中の脂質濃度が異常値を示す病気です。
総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪が高く、HDLコレステロールが低いと、狭心症、心筋梗塞などを発症する動脈硬化の原因となることが分かっています。また、中性脂肪が高いことで急性膵炎の原因となることもあります。
治療、管理の基本は食事を含む生活習慣の改善になります。適正なカロリーの摂取、肥満の是正、飽和脂肪酸、コレステロール制限が必要です。また、運動習慣を身につけることも必要で、1日30分以上の有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳等)を、できれば毎日、少なくとも週3回以上行う事が推奨されています。中性脂肪が高い場合は、上記に加え、アルコール、ショ糖、果糖の制限も必要となります。
生活習慣の改善でも目標値までの改善が難しい場合はお薬での治療が必要となります。

参考:日本動脈硬化学会編:動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症治療ガイド2013年版改訂版.

Diabetes 糖尿病

糖尿病は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用不足によって慢性的な高血糖状態になることです。
原因によって1型、2型、それ以外等にわけられますが、日本人糖尿病は90%以上が2型糖尿病です。2型糖尿病は複数の遺伝因子、過食・運動不足・肥満などの環境因子、加齢などが関与しています。
糖尿病は様々な合併症を生じ、代表的なものとして、神経障害、網膜症、腎症があります。糖尿病性腎症は、透析導入原因の1位(41.6%)です。
2型糖尿病の治療としては、食事・運動療法が基本になります。食事・運動療法で効果が乏しい場合は、薬物治療が必要となります。

参考:日本糖尿病学会編・著:糖尿病診療ガイドライン 2016.南江堂,東京,2016.

Hyperuricemia,Gout 高尿酸血症・痛風

尿酸の値が高値であること自体は無症状です。ただ、尿酸値が高値のまま持続した結果、関節に析出した尿酸塩結晶が原因となり、関節炎、痛風発作を起こします。また、尿路結石の原因にもなります。
尿酸の値は生活習慣病のマーカー、予測因子、病因として重要であるとも考えられています。痛風発作は足関節に好発する急性関節炎で、ストレス、飲酒、運動など何らかの誘引があることも多いです。関節炎は24時間以内にピークに達し、疼痛、発赤、腫脹、熱感とともに激痛のため歩行困難となることもあります。症状は10~14日で軽快、消失しますが、高尿酸血症の治療ができていないと再発を繰り返します。
治療としては、生活指導が基本で、食事療法、飲酒制限、運動の推奨となります。
食事療法は、尿酸はプリン体から生じるため、高プリン食の制限が推奨されます。十分な水分摂取をして、アルコールは種類に関わらず摂取を控えたほうが良いです。運動は週3回程度の軽い有酸素運動が推奨されます。
上記でも尿酸値が改善しない場合はお薬での治療が必要になる場合があります。

参考:日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会 編:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版.メディカルビュー,東京,2010.

生活習慣病は、まずは、食生活や運動習慣などの個々の生活習慣の見直し、個々に栄養指導を行いながら臨床経過を診ていきます。改善が見られないようならば、適宜薬物治療を併用して、合併症を予防し健康寿命を延ばせるようにします。

osteoporosis 骨粗鬆症

骨粗鬆症は、骨がもろくて骨折しやすい状態になる病気です。
骨の丈夫さを表す指標である「骨量(骨塩量)」は20歳頃に最大骨量に達します。その後比較的安定に推移した後、加齢に伴い減少します。そのため高齢になるほど骨粗鬆症になりやすく、とくに女性に多い病気(女性980万人、男性300万人)です。年齢別でみると、50歳以上の女性の4人に1人が骨粗鬆症になっています。女性に多い理由は、ピーク時の骨量が男性よりも少ないこと、また女性の場合は閉経に伴い、骨吸収を抑制したり、骨形成を進める作用のある女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が激減するため、骨量が著しく減少するためと考えられています。骨粗鬆症が直ぐに命にかかわる病気ではありませんが、骨粗鬆症による骨折から要介護状態になり、寿命を縮めてしまう方は少なくありません。
介護が必要となる原因の第1位は関節疾患(17.2%)、第3位は骨折・転倒(15.2%)です。

骨の生活習慣病とも呼ばれ、食事療法や運動療法も骨粗鬆症の予防には欠かせません。しかし、診断された場合には、多くの場合、骨密度や骨質の改善を促したり、低下を防ぐためにお薬が必要となります。当院では、患者さんの状態や生活スタイルを考慮して薬物療法をご提案していきます。

1) 「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」(一般社団法人骨粗鬆症学会)
2) 「平成28年(2016)国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)

sleep apnea syndrome 睡眠時無呼吸

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome, SAS)は眠り出すと呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚めて再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。
これを一晩中繰り返すため、深い睡眠がまったくとれなくなり、日中に強い眠気が出現します。酸素濃度が下がるため、これを補うために心臓の働きが強まり、高血圧となります。酸素濃度の低下により動脈硬化も進み、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。さらに睡眠不足によるストレスにより、血糖値やコレステロール値が高くなり、さまざまな生活習慣病やメタボリック・シンドロームが引き起こされます。また、夜間頻尿の原因となることもあります。

1時間あたり10秒以上の呼吸停止が20回以上出現するような中等症・重症の睡眠時無呼吸症候群を放置すると、心筋梗塞・脳梗塞・生活習慣病・眠気による事故などを引き起こし、死亡率が非常に高くなるため、すぐに治療が必要です。
当院では、睡眠中も装着の煩わしさが少ない非常にコンパクトな睡眠評価装置を用いて、睡眠時無呼吸症候群の在宅スクリーニング検査を行っております。検査会社より検査装置が送られてきましたら睡眠時に検査機器を装着して普段どおりご自宅で寝ていただくだけの簡単な検査です。その後当院受診時に無呼吸の有無や頻度などを解析した結果をご報告いたします。また解析したデータを基に、治療方法を検討いたします。当院で診断が確定した方については、経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP(シーパップ)療法)も行っております。
スクリーニング後、診断を確定させるためにさらに精密な検査の必要がある方には専門医療機関をご紹介しております。

Smoking Cessation 禁煙外来

タバコに対する心理的依存(習慣)、イライラや集中力の低下などの離脱症状を引き起こすニコチン依存症になってしまうとタバコは簡単に止められるものではありません。

禁煙外来では、医師が身体・精神的にサポートし、お薬の力を借りて、なるべく心理的負担が無いよう禁煙できるように導きます。また一定の要件を満たせば健康保険などの保険を適用することができ、治療費の負担は少なくなります。

以下の4点を満たしている場合、健康保険等が適用になります。

  1. 35歳以上の方のみ。35歳未満の方はこの要件を満たしている必要はありません
  2. 「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、その禁煙治療を受けることを文書により同意していること
  • 禁煙外来で1度トライされた人は、前回の初診日から1年経っていないと保険が効きません。

禁煙外来の治療期間は3ヶ月(12週)です。その期間に患者さんには5回受診してもらい効果を判定します。

禁煙外来セルフチェック

ニコチン依存症テスト

この表はスワイプできます
設問内容 はい
1点
いいえ
0点
問1
自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
問2
禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
問3
禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
問4
禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
問5
上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
問6
重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
問7
タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問8
タバコのために自分に精神的問題※が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。
問9
自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
問10
タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
  • 禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。
合計点数と評価
合計
0
~4点…なし
5点以上…ニコチン依存症
(健康保険等適用)

参考:国立循環器病研究センター病院 ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)

ブリンクマン指数(禁煙指数)

一日の喫煙本数
喫煙年数
  • 半角数字で入力してください。

あなたのブリンクマン指数は - です。

ブリンクマン指数 = 一日の喫煙本数 × 喫煙年数

200以上で健康保険等が適用になります。

Examination / Vaccination健康診断・予防接種

健康診断

当院では足利市の特定健康診査・各種がん検診を行います。

また、自由診療にて以下の検査・リスク評価もお受けいただけます。お気軽にご相談・お問い合わせください。

各種検査

発症リスク評価

予防接種

当院で取り扱っている予防接種

  • インフルエンザ
  • 肺炎球菌
  • 帯状疱疹
  • ご年齢・住所等の確認のため、保険証をご持参ください。
  • ワクチンの在庫を確認いたしますので、受診される前にご連絡をお願いいたします。
  • 予防接種は、ワクチン不足や副作用などによっては、接種時期の変更や、一時的に中止になる場合がございます。予めご了承ください。